国の文化審議会は15日、福島市飯坂町の旧堀切邸と十綱橋を
国登録有形文化財とするよう文部科学相へ答申しました。
福島県内の国登録有形文化財(建造物)は77カ所、228件となります。
◇旧堀切家住宅は主屋、中蔵、道具蔵、新蔵、書庫、表門の6件。
江戸時代から続いていた豪商の旧宅で、阿武隈川水系の摺上川の右岸に位置。
1881(明治14)年に建築された近代和風住宅の主屋や赤色の桟瓦ぶきの蔵、
風格のある表門など歴史的に価値の高い建物が現存します。
主屋に隣接する「新蔵」「中の蔵」「道具蔵」には
展示スペースもあり、文化伝承の場となっています。
また、邸内には車いすのかたも利用できる「足湯・手湯」があり、
源泉掛け流しの温泉でリラックスしながら、
美しい庭園を眺めることができる憩いの場所となっています。
主屋 表門
十間蔵 庭園
足湯・手湯 下蔵
◇十綱橋は全長52メートルで摺上川に架かり、1915(大正4)年に
建築された現存する国内最古級の鋼製アーチ橋。飯坂温泉街のシンボル的な
建造物で、鋼製アーチ橋の発展を物語る貴重な土木遺産となっています。