—–神迎祭とは————
島根県以外の旧暦10月は『神無月』ですが、全国の神様が出雲へ集まって来られるため、出雲では『神在月』と呼びます。出雲地方の神と人の神秘的な伝統行事が「神在祭」です。
神在祭の前夜(旧暦10月10日)、国譲りの伝承地「稲佐の浜」で、神々をお迎えする神迎神事が行われます。
稲佐の浜でお迎えした神々は、大国主神(オオクニヌシノミコト)が待たれる出雲大社へとご神幸され、翌旧暦10月11日から出雲大社において「神迎祭」が行われます。
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「平成」最後となる今年の出雲の神迎祭は11月17日でした。
14時。今年の10月2日に竣工された勢溜大鳥居前に到着。少し陽も差すなか、早速お参りしてきました。
週間天気はずっと雨予報でしたが、16時50分にはきれいな夕陽を見ることができました。写真に写っているのは「弁天島」です。
この日は雲がかかっていますが、お天気だと水平線に沈みゆく太陽がとてもきれいだそうです(大社町在住の叔父談)。ここが全国の神様をお迎えする「稲佐の浜」です。夕陽をみた後は「出雲大社神迎御幣」をいただき、その時を待ちます。
日も暮れた19時。いよいよ神迎祭が始まりました。
およそ20分の神事の後、ご到着された神々が御使神「龍蛇(りゅうじゃ)神」さまをご先導として出雲大社まで御神幸なされる列に参列しました。「龍蛇神」さまが目の前を通られた瞬間は、ピーンと張りつめた空気に身が引き締まりました。
今年は11月24日の夕刻まで「出雲大社神々のお集い」となるそうです。
来年は元号がかわり、元年の神迎神事の年となりますね。
皆様もぜひ出雲へお越しになりませんか?