【令和3年度スタート】
ホテル リガーレ 春日野 支配人の生嶋でございます。日頃は、当ホテルをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ホテルは、昭和46年10月に創立いたしまして、今年は、50周年目の節目を迎えさせていただきます。
これも偏に、皆様方のお陰と心より深く感謝申し上げます。
【佐保川桜まつり(川路(かわじ)桜(さくら)】
さて、当ホテルから徒歩で5分程に位置します佐保川では、今年も「佐保川川路桜まつり」が開催(3月27日~4月4日)される予定でございましたが、残念ながら、新型コロナウイルス感染症予防のため、中止されることになりました。
(佐保川沿いは、通行規制がございませんので、ご自由に桜をお楽しみいただけます。)
因みに、「川路」と申しますのは、江戸時代末期、奈良奉行所の名奉行「川路聖謨(かわじとしあきら)」が、東大寺周辺の景観整備を行う一環で桜等を植樹させ、現在では、樹齢170年程度の立派なソメイヨシノが数本残り、地元の方々により、管理が行われており「川路桜」の名で、奈良の桜の名所のひとつとなっております。
なお、この「川路桜」をはじめとした桜並木は、全行程が約5キロと、大変見ごたえがございます。
そして、華やかに佐保川を彩った桜の花びらも、やがては散る時を迎え、「花筏」(はないかだ)となり、水面一面を桜色で染め上げ、また、違った趣のある春の風景を楽しませてくれます。
当ホテルでは、レンタサイクルもご用意しておりますので、是非、足をお運びくださいませ。
【春日大社と奈良の鹿】
また、奈良と言えば、「大仏様」と「鹿」というイメージがお有りかと思いますが、今回は、「春日大社と奈良の鹿」について、お話をさせていただきたいと思います。
春日大社の社伝によりますと、今から約1,300年前、奈良に平城京がございましたことは、既にご承知かと存じますが、この平城京を護るために、春日大社が祀られ(創祀され)ました。
その時に、茨城県の鹿島神宮から、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)という神様を、春日大社へお迎えされました。武甕槌命(タケミカヅチノミコト)は、白鹿にまたがって、茨城県から、奈良の御蓋山(三笠山)に来られたという伝説がございます。
その時から、鹿を神の鹿「神(しん)鹿(ろく)」として、大切にされたことが、「奈良の鹿」の始まりと伝えられているということでございます。
以上、奈良観光について、少し触れさせていただきましたが、昨年は、新型コロナウイルスの影響で、観光のお客様が激減し、例年、奈良の鹿たちは、お客様から「鹿せんべい」をいただき、お腹を満たしておりましたが、昨年は、鹿たちが、餌を求めて、近鉄奈良駅周辺や、時には、当ホテルまで足を延ばしてまいりました。
今年こそ新型コロナウイルスが、一日も早く終息し、令和3年度が皆様方にとりまして、平和な年でありますように、心からお祈りいたしまして、年度当初のご挨拶とさせていただきます。
今後とも引き続き、ホテルリガーレ春日野をご愛顧賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
スケッチ画協力【ぶらりすけっち奈良点描】 竹居 和彦 先生 作