もうすぐ仙台七夕祭り! (2017年07月24日)

こんにちは。

仙台だけではなく、日本中でとても暑い夏が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

この季節といえば、仙台では七夕祭りが近づいております。

今年の七夕祭りも仙台の街中が七夕飾りでとても鮮やかに変わることと思います。

 

そこで、突然の質問ですが、飾りを一つ一つ注目してご覧になったことはありますか?

何となく全体を見て、綺麗だなー、と思っていませんか?

そうだと思った方、私も同じです!

そこで!初めて仙台の七夕飾りとはどのようなものなのか調べましたので、簡単にですがご紹介いたします。

 

まず仙台七夕飾りの特徴である七つの飾りには、それぞれ祈りが込められております。

そのため、七つの飾りを揃えるよう、仙台七夕祭り協賛会や商店街では申し合わせています。

七つ飾りはそれぞれ…

①短冊(たんざく)… 6日にカラトリ(さつまいも)の葉に溜まった夜露を集め硯にとり、詩歌や「七夕」「天の川」など書いて、歌や書の上達を願った。現在は、願いごとを書くようになる。

②吹流し(ふきながし)… 織り糸を垂らした形を表していて、機織や技芸の上達を願った。

③折鶴(おりづる)… 延命長寿の願いが込められており、かつては一家の最年長者の年の数だけ吊るした。

④投網(とあみ)… 豊漁を祈ると同時に、作物の豊作を祈ります。今年の幸運を集めるという意味も含まれています。

⑤屑籠(くずかご)… 和紙飾りの裁ち屑を中に入れて下げるが、清潔と節約の大切さを養う。

⑥巾着(きんちゃく)… 富を願いながら、節約、貯蓄を養うことを願う。

⑦紙衣(かみごろも)… 着物の形で作り、裁縫や技芸の上達を願う、また子供が丈夫に育つよう病や災い    を流す形代の意味もあります。七夕竹の一番先端に吊るすという習わしがあります。

更に伝統の七つの飾りには入っていませんが、出来上がりが綺麗なので今は沢山の人が作っている薬玉(くすだま)もあります。薬玉を最初に考えたのは、仙台に住む森 権五郎さんという方。

森さんは、庭に咲く美しいダリアの花を見て、これを七夕飾りにできないかと考えたそう。

綺麗な京花紙をカゴにつけて二つ合わせ丸くし飾ったのが始まりだそうです。

 

以上ですが、いかがでしたか。これだけ知ってるだけでも、七夕飾りがもっと美しく見えるのではないでしょうか。

2017年の今年も5日(土)に仙台七夕の前夜に開催される花火大会に始まり、6日(日)から8日(火)まで、仙台中心部および周辺商店街は鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされることでしょう。

もちろんお祭りですから、飾りだけでなく、明治の頃から観衆を喜ばせている動く人形の仕掛け物や、市民広場のイベント、瑞鳳殿や仙台城址でのナイトイベントも見逃せません。

 

七夕そのものは、昔から日本に伝わっている祭事ですが、仙台伝統の祈りと願いが込められた七夕祭りを是非遠方の方々にも感じて頂けたらと思います。

 

また当ホテルでも、6月から薬玉のついた吹流しを正面玄関に飾っており、夏の暑さにやられている私もドアが開く度に風にゆらゆら揺れる姿に癒されております。

ご来館の際は、目にとめて頂き、仙台七夕を感じて頂ければ幸いでございます。