東日本大震災から7年の月日が経ち、被災各地の復旧・復興は確実に
進展しています。一方、大震災の記憶は急速に風化しつつあります。
そこで仙台荒浜地区の荒浜小学校の今をお伝えいたします。
仙台でもっとも被害が大きかったと言われている若林区荒浜地区は仙台
唯一の海水浴場があり、夏には大勢の仙台市民で賑わいました。
平野部としては世界最大級とされる高さ10mもの津波に飲み込まれ、
仙台市内に於いては壊滅的な被害を受けた地区です。
大きな地震が発生した後「大きな津波は来ないだろう」と考え、自宅に
とどまり、多数の人が津波に巻き込まれ犠牲になりました。
また自宅から車で荒浜小学校に避難する途中で巻き込まれた人も多数
おりました。
校舎の外観
その地区に建てられていた荒浜小学校は、震災遺構として昨年の4月より 校舎内部の一般公開を行っています。
震災遺構として学校内部が公開されるのは、県内で初めてのことです。
旧荒浜小は市内中心部から東に約10キロの沿岸部にあり、東日本大震災の津波で 4階建て校舎の2階部分まで浸水するなど大きな被害が出ました。 荒浜地区では、校舎内に避難した児童や地域住民ら 約320人は救助されたものの 逃げ遅れるなどした約180人が犠牲になりました。
校舎の外周や1、2階では被害の状況を伝える写真などから荒浜小学校を襲った津波の 恐ろしさを知ることができます。
4階では地震発生から避難、津波の襲来、救助されるまでの経過を写真や映像で 知ることができます。
屋上からは荒浜地区全体を見渡しながら、震災前後の風景を比較することができ
海や貞山堀(貞山運河)との位置関係や、かさ上げ道路などの工事が進む状況をみる ことができます。
津波で壊れた1階の校舎 被害の状況を伝える写真
〇開館時間 10:00~16:00まで ※入場無料
〇休館日 月曜日および第2、4木曜日 年末年始
当ホテルより車で約40分
啓蟄(けいちつ)が過ぎ、寒さももう少しの辛抱ですが、今度は花粉の季節到来です。
皆さま体調管理には十分お気を付けください。
ブログ担当 三浦